石山寺

近江磐座研究会

2014年04月08日 10:22

2014年4月5日
石山寺に行きました。

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大津市の南部にある石山寺は西国三十三所観音霊場の第13番札所になっています。

石山寺といえば紫式部がここで源氏物語を書き始めたというのが有名です。
しかし、近江磐座研究会では磐座、岩や石を見てきているので、「石山」とい名前に興味があります。
何か面白いものが発見できるのでしょうか?


石山寺はひとつの山になっていて、その中にお寺があります。

石山寺の裏側から見た山全体はこのようになっています。

高さは100mもないくらいの低い山で、正確な山の名前と高さは表記がありません。

石山寺は琵琶湖の最南端、瀬田川のほとりにあり、川の景色もキレイです。


入口の東大門には左右に仁王さまが門を守っています。


門に入ると季節は桜がキレイな満開の時期で、多くの観光客で賑わっていました。


入口すぐ近くには、「くぐり岩」という、その名の通り胎内めぐりのできる大理石があります。


境内の階段を上がると、本堂の手前にみごとに広がる景色がありました。


そして、その奥には「石山寺」の名前の由来ともなる石でできた山があります。


「珪灰石(けいかいせき)」という種類の岩で、この場所は天然記念物で「石山寺珪灰石」と呼ばれています。
この大きさの珪灰石は全国でも珍しいものだそうです。


今まで見てきた近江の磐座とは材質の違う岩で、色や肌触りが全然違います。
ここだけにしかない特殊な岩という感じがします。




「磐座」と呼ぶには少し違う感じはありますが、形や材質共にとても面白いものです。
周囲にはない珪灰石がこの石山寺にだけ、それも非常に大きく存在しているのは、何かがあるのでしょうか?


国宝の本堂にはご本尊の「如意輪観音」などが祀られていて、紫式部がここで源氏物語を書いたという部屋にがあります。


境内からは瀬田川を眺めるられるところがあり、桜と一体感がありキレイです。



この石山寺には数々のお堂や塔、四季折々の草木がありますが、それと同じように数々の奇石、怪石が存在します。

境内は所々に岩が盛り上がっているところがあり、この山全体がひとつの岩山だったのかなと考えさせられます。



「腰掛石」という名前のちょうど腰を掛けられる形の石があり、ここに腰を掛けると安産すると昔からいわれています。



本堂から離れた境内奥の方にも突き出た珪灰石がありました。

この石を見るように休憩所があり、正面からこの石を眺めながら風情を感じられます。


千年前の僧侶が座ったといわれる「尻掛石」というのもあります。



平安時代に作られた「目かくし石」
目隠しをしてこの石を抱いたなら、願い事がかなうと言い伝えられています。



その他、近年の人工的につくられた石もお見事にありました。

庭園には滝があります。


キレイに積み上げられた石もあります。


石山寺言伝えの守り鬼です。



石山寺の山には、お寺から少し離れた所から登ることができます。


整えられた山道を10分ほど歩くと、山頂の広場があります。


周りは木に囲まれていますが、その間から石山の町の景色が見えます。




石山寺はお寺とキレイな木々と花、景色が有名ですが、「石」というキーワードで見ると、また面白い発見がたくさんあり、大変面白いお寺でした(^^)


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