妙光寺山 パートⅡ

2013年11月29日

2013年11月27日
妙光寺山に登りました。

前回、希望が丘から登り、山頂までには行けませんでしたので、今回は別の場所から再挑戦です。

前回の記事はこちらからどうぞ。
  ↓
http://omiiwakura358.shiga-saku.net/e985238.html


今回は以前にも行きましたが、「妙光寺山摩涯仏」の入り口から登り始めます。


登り始めること10分ほどで「神岩」まで、登ります。


写真右に「神岩」が見え、さらに右に進むと妙光寺山摩涯仏に辿り着きますが、今回は看板の分かれ道を左に行って、さらに上を登ります。


道は林道で、落葉の季節だけに、地面は落ち葉が多く、小枝がたくさん落ちていました。


急こう配を登り続けること、約20分ほどで山頂近くまで登りました。


ここで、バックには三上山が見えてきたところで、分かれ道の看板がありました。
右に行けば妙光寺山山頂まで行くことができますが、まずは左の方に行くことにします。

看板には「出世不動 御池」と書かれています。
出世不動明王のお寺がありますので、そちらの方に行くことにします。

山頂尾根を歩く道には、大きな巨石・奇石がありました。

なめらかな丸みの形が特徴的な岩が多くあり、積まれ方も不思議な感じです。

ここから、道を下っていきます。
道中には仏さまが掘られた岩がありました。




前回に見た摩涯仏とは違い、近年に彫られた感じがする仏さまですが、それでも少なくとも50年以上は経っているでしょう。
神秘的な感じがします。

そして、さらに道を下っていきますと、古墳がありました。




年代は不明ですが、あきらかに古代のお墓だったでしょう。

そして、もう少し離れた所にも、もうひとつ古墳がありました。




山道にふたつも古墳があるのは、今まで数々登った近江の山では初めてのことです。
感じ的には王家とか格の高いものではないと思いますが、文明人がここに住んでいたのでしょうか?

そして、下りはじめること20分ほどで、いったん峠道まで降りると、ありました。
「出世不動明王」です。

地図で場所を確認すると、こちらになります。

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人の手が加えられている道で、車で来た観光の方々も来ていました。
季節は秋の紅葉真っ盛りで、もみじが燃えるように赤くなっていました。




わりと小さめな境内に小さな石仏が数点あります。



ここの中に出世不動明王が祀られています。

そして、何よりもこの小さな本堂の後ろにはまさに磐座がありました!!

ご神木と思われる巨木と本堂、そして磐座があります。


本堂の中にめり込まれている磐座、本堂と一体化しています。




岩周りは10mほどあり、この磐座が初めにあって、それでお寺を建てたのでしょう。
出生不動明王の本体がこの磐座なのかもしれません。

ここで少し休憩。
お昼ご飯を食べて、境内の雰囲気を充分に味わいました。



そして、下ってきた道をもどり、妙光寺山山頂を目指します。
登り始めてすぐ、下った道の近くに、しめ縄がされた岩がありました。

この岩も神が宿っていたのでしょうか、さきの巨大な磐座と兄弟のような感じです。

山頂に行くまでの道で面白い岩がありました。

写真の岩は表面がはがれて、ゴロンと下に落ちた岩があります。
落ちた岩も数トンはあろう大きな岩です。

そして、山頂尾根道の分岐点に戻り、看板の分かれ道を、今度は逆の右に進みます。

そこから、歩くこと5分ほど、ついに妙光寺山山頂に到着です。


標高270mの山頂は、林になっていて景色は残念ながら見えませんでした。
しかし、少し離れた所から、山頂から三上山が奇麗に見えます。


反対側には奥に琵琶湖と、真ん中少し右には近江八幡の長命寺山が小さく見えます。



景色をゆっくりと堪能して下山。
初めの分岐点の神岩まで下りてきて、登山口まで戻ってきました。



下山してから、少し離れたところにも磐座があるとの情報から、見に行きました。
「銅鐸出土跡」と書かれた石碑の近くに小さな鳥居がありました。


その奥に、ご神体と思われる磐座がありました。


こちらもお見事で巨大な磐座、ここ三上の地にも多くの神がいたのだと思われます(^^)








Posted by 近江磐座研究会 at 21:41Comments(0)妙光寺山

妙光寺山

2013年11月14日

2013年11月13日
妙光寺山(みょうこうじやま)に登りました

場所はこちら

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上の写真左側の山が妙光寺山で標高は270m。高さは少ないですが、写真右の近江富士・三上山と同じくらいの裾野の広さがあります。
上の地図上には名前は書いていないのですが、三上山山麓にある「希望が丘文化公園」からどちらも登ることができます。

希望が丘のロッジに登山口があり、そこから登っていきます。
写真に歩いた経路が書かれていますが、今回は妙光寺山山頂手前まで歩きました。



季節は紅葉が色づき始めたころで、彩り鮮やかな秋の自然を楽しみながら登りました。
希望が丘ハイキングコースとして登山初心者も安全な道ですが、ここにも磐座の数々がありますよ。



まず出発して10分ほどで見えてきました、「天狗岩」です。

天狗の鼻がニョキっとでた面白い形の岩が何個か置かれいます。
まさに天狗の顔を思い浮かべる形をしてします。

さらに、ここから10mほど離れたところにもさらに大きな一枚の天狗岩がありました。

見ていて、お見事な形をしています。
すべてが同じ方向を向いているのも面白いです。
それは隣の三上山を向いているかのようです。


道中には木々が生い茂っている道ですが、所々に巨石、奇石があります。


崖の少し離れた所にはまん丸の巨石があったりしてました。


「東光寺岩梨山」と書かれていた小山頂には大きな磐座があります。


さらに、道中には十文字に裂かれた「花崗岩の奇石」と書かれた岩があります。



道はなだらかな坂を登ったり降りたりとゆったりと歩いていきます。



そして、今回の一番の目的の岩、「くぐり岩」がありました。


巨石で積まれた岩の門。
しかし人力ではまず不可能と思われる大きさですが、これが存在しているというのが不思議な岩です。



三上山も綺麗に見え、まさに三上山に登るための入り口の門だと思われます。

上の巨石を支える岩も左右不思議な積まれ方をしています。

一体、何時、誰が、どのようして作られたのでしょうか?
謎解きは今後のお楽しみにしておきます。



くぐり岩を通ってからも、妙光寺山山頂までの道のりにも巨石が数多くありました。


くぐり岩の50mほど先には上に積まれた巨石があります。

近くに見るとすごい迫力があり、この岩から下を見下しても迫力があります。


そして、ここから見られる三上山の綺麗で見事な三角の山を見ることができます。


ここからはハイキングコースを抜けて、今までとちがった細くて険しい道になります。


岩崖のような道を登ったり、林の中を降りたりとアップダウンを繰り返します。

その中にも奇石があります。


三上山と妙光寺山の峠から野洲市街がきれいに見えます。


ここで、今回はいったん引き返しました。
この先は次回のお楽しみです。



続きましては、ここの付近ある磨崖仏(まがいぶつ)を見に行きました。


磨崖仏とは、巨石に刻み込まれた仏像のことです。
まずは、車で移動をして「妙光寺山磨崖仏」を見に行きました。


ここから、山道を歩くこと約15分。
目的の磨崖仏の手前には「神岩」と呼ばれる祠がありました。


説明には1400年前にあったと書かれています。
上の巨石を支えるかのように突き出た岩。
その中のひとつは、よく見るとくっ付いていないものがあったりと、不思議に満ち溢れたものです。



そして、すぐ奥には目的の妙光寺山磨崖仏がありました。

一枚の巨石に刻まれた160cmの仏像は、1324年の鎌倉時代に造立されたそうです。



次は、また車で少し移動をして「福林寺跡磨崖仏」を見に行きます。
名前の通り「福林寺」というお寺が昔あったそうです。


こちらの磨崖仏は先ほどとのは違い、小さな仏さまが数多く刻まれています。




室町時代初期のものらしく、他にもたくさんあったのですが、大正時代に大部分が取られてしまったらしいです。
それでもまだたくさんの仏さまがありました。








妙光寺山磨崖仏も福林寺跡磨崖仏も信仰の歴史を感じさせるもので、三上山を中心に石を掘る文化があったのでしょう。


今回は、数多くの磐座を見ることができ、また野洲地方の面白味を発見できました。

最後に、関西では有名なラーメン屋「来来亭」の本店でラーメンを食べました。


三上山が綺麗に見えるこのお店は、三上山の恩恵を受けて、今や近畿で何店舗も持つ大きな店になったのかもしれませんね(^0^)



Posted by 近江磐座研究会 at 21:24Comments(0)妙光寺山